こころのABC活動

 現代社会では、核家族化や都市化、ハイテク機器の発達によって、ストレスの緩衝作用を果たす「人との直接的ふれあい」が希薄になり、うつや不安を感じやすい環境が整っています。

 このような環境の中、私たちの生活では、喜び、怒り、悲しみ、楽しみのように、さまざまな感情を伴う出来事が日々起こっています。プレッシャーのかかる仕事や人間関係の不調などストレスが伴う出来事が続くと、私たちは落ち込んだり、将来に対して不安を感じたりします。

 『こころのABC活動』では、このような状態を「こころのメタボ」と呼んでいます。『こころのABC活動』に取り組むと、「こころのメタボ」を小さくして、明るい気持ちを持ちやすくなります。

こころのメタボ

       

   

 「こころのメタボ」とは、いわゆる、うつ(やる気がでない、くよくよする、落ち込む、マイナス思考が多い)や不安(先のことが気になる、心配性である、嫌なことを避ける、他人の目が気になる)などの気分や症状のことです。

 こころのメタボが大きくなってくると、何となくからだがだるくなって、何もやる気がしなくなります。

こころのABC活動

 『こころのABC活動』は、A(アクト)、B(ビロング)、C(チャレンジ)の3つの要素からなる、メンタルヘルス問題の予防活動です。近年、うつ病の治療に効果があるとされている行動活性化療法の考え方をベースに、日頃から私たちが行っている活動の中から「ストレスから自分を守り、回復する力を育てる」方法を見出すことで、無理なくできるメンタルヘルス問題予防手段となっています。

 『こころのABC活動』に取り組むと、「こころのメタボ」を小さくして、明るい気持ちを持ちやすくなります。

 

 

 A(アクト)は、からだもこころも人とも活動的になる行動を指します。

 からだのアクトとは、運動やスポーツだけでなく、庭仕事や家事を積極的に行ってからだを動かすこと。

 こころのアクトとは、好きな趣味や音楽に興じたり、好きな本を読むこと。

 人とのアクトとは、友人や家族とおしゃべりしたり、電話したりすること。

 これら、からだこころ、それぞれのアクトは、多くの人にとって、よい感情「よいことがあった」という実感を得やすい行動になります。

 

 

 B(ビロング)は、趣味の会、食事の会、友人との会、スポーツの会など、何かの組織や同好会など、正式な会でなくても集まりやクラブに加入し、そこに自分のアイデンティティを意識したり、帰属感を持ったりすることです。また、組織や会に参加すると、周囲の人からサポートを得やすくなります。

 

 

 C(チャレンジ)は、困っている友人の相談にのる、ボランティア活動をする、動物の世話をするなど、何かに献身すること、また目の前でできる新しい挑戦、たとえば、ウクレレなど初めての楽器を習い始めたり、新しい勉強を始めるなど、無理のないチャレンジを行うことです。

 

※『こころのABC活動』は早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二教授)と全国健康保険協会岩手支部、本部が共同で進めてきたメンタルヘルス問題予防のための推奨活動です。