副市長&部長メッセージ

2016年7月1日 No.432 「東海市でワインができるの?」

平成28年7月1日
会計管理者 久野 秀一


「東海ワイン」をご存じでしょうか?
東海市産のぶどう100%から出来たワインで、1988年に巨峰を原料として誕生した白ワインが東海ワインの始まりです。

その後、ロゼ、赤も加わり、また、ぶどうの品種も巨峰やデラウエアの生食用の品種だけでなく、メルロー、リースリングといったワイン専用の品種も東海ワインの原料として加わりました。

そもそもの始まりは、信州大学の故玉井袈裟男先生が東海市農業委員会の講演会に講師として東海市に来られ、地元の巨峰でワインを造ることを提案されたのがきっかけでした。
東海ワイン1988



 

1988年最初の東海ワインのラベル

(東海市の画家 松谷慶子氏のデザイン)

 

 

その後2000年まで毎年ラベルを更新していました









玉井先生といつもペアを組んでいた現マスターソムリエの高野豊氏の指導により「東海ワイン」は毎年進化をし、甘口から辛口、樽熟成の赤ワインなどさまざまなワインを産み出しました。

 

また、ワインラベルも地元東海市の画家松谷慶子氏や名古屋市在住の日本画家松木秋佳氏がデザインし、ワインとともにラベルも楽しめるようになっています。
東海ワイン1989



玉井先生が発した一言「ロゼワインが入ったワイングラスに伊勢湾に沈む夕陽を浮かべて乾杯」を描いた最初のロゼワイン(1989年)のラベル

(日本画家 松木秋佳氏のデザイン)









現在、東海市内のぶどう畑で巨峰、デラウエア、メルロー、リースリングを2軒の農家で栽培し年間2,000本~3,000本の東海ワインが出来上がっています。ぶどうの手入れは市内外の約40人のサポーターが集い、「おいしいワインを飲む」ため作業に汗を流しています。私もその一人としてぶどうづくりに汗を流しています。

 

多くの人の手で育てられたぶどうは、長野県塩尻市の株式会社井筒ワインに運ばれ、ワインになって東海市の酒販売店から一般の人の手に渡ります。

毎年10月には、できたての新酒をぶどう作りに携わった人たち皆で味わいます。自分たちが手塩にかけて育てたぶどうからできたワインは格別においしく感じるものです。

東海市に醸造所があればとの声もありますが、ワインの製造免許の取得には年間6,000リットルの生産が必要、ワイン特区であっても2,000リットルの生産が必要です。それに加え設備投資の資金も必要となります。そんなこともあって醸造技術の優れた県外のワイナリーでの醸造となっています。
東海ワイン2015



2015年産の東海ワイン

左から

白(巨峰+リースリング)

ロゼ(巨峰)

赤(巨峰+メルロー)










さて、愛知県では、2016伊勢志摩サミットの拡大会合に参加される国等(アウトリーチ国等)を歓迎・おもてなしするため、名古屋観光ホテルにおいて「愛知・名古屋歓迎レセプション」を開催しました。地元愛知県の食材や飲み物を使っておもてなしをした中で、東海ワインも提供されました。

 

東海ワインは、地域の人の協力や根強い愛好家のおかげで隠れた東海市の特産品として28年間生産が続いています。

2016年7月1日