受動喫煙・たばこの害について

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1008757  更新日 2024年6月13日

印刷大きな文字で印刷

 たばこの煙には多くの有害物質が含まれており、肺・粘膜・皮膚から吸収されます。虚血性心疾患である心筋梗塞や狭心症による死亡率は、たばこを吸わない人と比べて1.7倍になると言われています。そして、癌にもなりやすくなり、主に肺、喉頭、咽頭、口腔、膀胱、食道そのほか様々な臓器が侵されます。たばこを吸わない人であっても受動喫煙により、虚血性心疾患、喘息、閉塞性肺疾患、癌等を生じる危険性があります。
 喫煙の弊害は、若者と女性への影響が大きいです。より若い年代から喫煙を開始するほど依存性が高くなり、健全な成長に悪影響をもたらすことがあります。20歳未満の喫煙者の死亡率は、たばこを吸わない人の5.5倍になると言われています。女性については、妊娠しにくくなることや閉経が早まる等の影響があります。また、妊娠中に喫煙することで、低出生体重児が産まれる可能性が約2倍高くなり、早産・流産・周生期死亡・早期新生児死亡の危険もあります。
 たばこは嗜好品の1つではありますが、自他共に様々なからだへの悪い影響があります。また、近年流通が増加してきている無煙の電子タバコでも、有煙のものと類似の悪い影響があるので、全く有害物質の含まれない代用品がない現状では、全面禁煙が望ましいと考えられます。たばこをやめたいけれど上手くいかないという人には、禁煙外来がおすすめです。1日の喫煙本数や喫煙年数等の一定の満たすべき要件はありますが、保険適応による約3か月程度の治療により、高い確率で禁煙することができるものです。
 たばこは、広範囲かつ多岐にわたり、本人だけではなく周囲にも影響をもたらしますので、これから喫煙の被害を受ける可能性のある若者、小児、乳児や胎児のために、今後の対策・予防に目を向け続けて欲しいと思います。そして愛煙家の方には、自身の体と、将来の人類のために、たばこを卒業するきっかけになっていただければ幸いと存じます。
 

保健医療福祉専門監・保健福祉センター嘱託医(2024年6月)

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)

このページに関するお問い合わせ

市民福祉部 健康推進課
〒476-0003 愛知県東海市荒尾町西廻間2番地の1(しあわせ村内)
電話番号:052-689-1600
ファクス番号:052-602-0390
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。