降下ばいじんの調査・測定
どうやって測っている?
本市の降下ばいじんの採取は、デポジットゲージ法といわれる方法で行っています。
このデポジットゲージは、漏斗部と受水部を組み合わせた構造からなり、降下してきたばいじん等を漏斗部で受け、一ヵ月間に受水部に溜まったものを回収し、ろ過、蒸発等を行うことにより、単位面積あたりの採取量(降下ばいじん量)を算出しています。
どこで測っている?
令和6年7月現在、市内12地点で測定をしています。
なお、横須賀中学校では、愛知県が測定しています。
また、市内平均値については、移動測定点(加家公民館及び養父町公民館)を除いた10地点の値を用いて算出しています。
どういった基準で測定場所を選んでいる?
市内の臨海部側を主として、南北に広がる市域を幅広くカバーできるように測定地点を選定しています。
また、長期にわたって安定した測定ができるように、既存の場所での測定を可能な限り継続するとともに、建物の移転・取り壊し等により測定ができなくなった場合には、できる限り隣接する市の施設を選定するようにしています。
なお、移動測定点(加家公民館及び養父町公民館)は、この基準の限りではなく、地域の要望や全体的な配置を考慮し、降下ばいじん量を把握するために設置しています。
測定結果はどこで確認できる?
「環境概況に関すること」で詳細な測定結果の確認ができる他、「東海市大気測定結果(降下ばいじん)」にて、直近の降下ばいじん測定値を公表しています。
- 環境概況に関すること
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東海市大気測定結果(降下ばいじん)(外部リンク)
※東海市が運営するサイトにリンクしています。
測定結果の特徴は?
長期的な傾向(昭和44年度~令和5年度)
降下ばいじん量は昭和50年代前半まで大幅に減少し、その後は年度によって増減があるものの、長期的には減少傾向となっています。
地域的な傾向(平成8年度~令和5年度)
北部と南部のどちらも減少していますが、直近15年間では南部が大きく減少しており、北部と南部の差が小さくなっています。
成分的な傾向(平成8年度~令和5年度)
溶解性成分は横ばい傾向ですが、不溶解性成分は大きく減少しています。
測定結果により発生源及び発生割合がわかるのでは?
市が実施した成分分析結果において、降下ばいじん中の全鉄の割合が県内自治体と比べて高いことから、鉄鋼業等の鉄を扱う事業所の影響を受けていることが推察されます。一方で、分析会社からは、鉄分の特徴や添加物などから個々の発生源や発生割合を特定することは困難だと聞いております。
夜間に工場の煙突から火柱が立つことがあり、夜に排出しているのでは?
工場の煙突から火柱が上がる理由は、操業の状況によって過剰となった有害な気体を、事業所が管理する中で無害化して大気中に排出するための燃焼放散という処理を行っていることによります。
市は、市内の大気汚染物質を常時監視しておりますが、夜間に測定値が上がる傾向は確認されていないことから、事業所が夜間に降下ばいじんの原因となるような排煙を行っているとは考えていません。
工場の煙突から白い煙や黒っぽい煙が出ている?
臨海部企業の工場では、熱などを生み出した際の水蒸気を排出する煙突が多数あり、水蒸気の排出による白い煙については環境への影響はありません。一方で、煙突などから大量の黒い煙が出た場合は、事故や火災の発生が疑われることから、市消防や生活環境課による確認などを行っております。
なお、気温が低下する冬や朝方などにおいて、特定の煙突から排出された気体の微粒子が核となり、水分が凝縮することで煙が黒っぽく見える場合があります。
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環境経済部 生活環境課
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