下水道管路特別重点調査2025 夏
下水道管路特別重点調査を行っています!
調査の様子を覗いてみよう👀
道ばたにポッカリあいた丸い穴。中をのぞくと……なんと、下水道の中へ続くハシゴが!
これは、東海市下水道課が行っている「管路特別重点調査」のひとコマです。
市民の皆様の生活を守るため、下水道の中に入って、壊れていないか、詰まっていないかをしっかりとチェックしています。
普段は見られない、地下の世界――
まるで探検隊みたいに、ヘルメットとロープをつけて、暗い下水道管の中を進んでいきます。
さあ、いっしょに「下水道のひみつ」をのぞいてみませんか?
管路特別重点調査とは
埼玉県八潮市で発生した道路陥没の事故を受け、市内にある下水道管渠のうち、内径が2,000mm以上で1994年度以前に設置されたものについて、異常がないか点検を行っています。
調査の様子
今回の調査場所
今回は、東海市役所西側の南北に延びる「市道名和養父線」の地下に整備されている「大田川第10雨水幹線」の調査を行いました。
まずは全員で、安全チェック!
下水道管の中に入る前には、必ず作業チーム全員でミーティングを行います。
下水道の中は、暗くて足元が悪く、硫化水素などの致死性のガスの発生や、酸素が少ないなど、危険なことががたくさんあります。
そのため、どんな作業をするのか、使用する機材や連携の取り方、万が一のときの対応まで、事前にしっかり確認しておくことがとても重要です。
市民の皆様の暮らしを支える下水道を守るために、まず守らなければならないのは、作業者自身の安全です。
だからこそ、「安全第一」で取り組む――それが、私たち下水道のプロの基本姿勢です
車道の下の下水道管
実は、下水道のマンホールの多くは、車道のど真ん中にあります。
そのため、作業を行うには、警察署や道路管理者の許可を得て、一時的に道路を規制し、通行止めにする場合があります。
交通規制の措置は、通行するドライバーの皆様や、地域の方々にはご不便をおかけすることになりますが、
下水道管の調査は、道路の下にある「暮らしを支える大切なインフラ」を守るために欠かせないものです。
調査にあたっては、看板の設置やカラーコーンでの区画、安全確認のための人員配置など、たくさんの準備が必要です。
市民の皆様のご理解とご協力があるからこそ、私たちは安全に、そして確実に作業を進めることができるのです。
地下の世界へーーさぁ、調査開始!
ハシゴを下りて、足を踏み入れたのは、ふだん私たちが決して見ることのない、もうひとつの“街の裏側”。
コンクリートの壁に反響する足音。薄暗く続くトンネルの先には、何があるのか誰にもわかりません。
水の流れる音に耳をすませながら、私たちは一歩ずつ確かめるように進んでいきます。
この下水道の中には、老朽化やひび割れ、詰まりの原因となるものが隠れているかもしれません。
それを見つけ出し、早めに対処することが、皆様の安全なくらしを守ることにつながるのです。
まるで地下探検のようなこの作業――
光の届かない場所にこそ、街を支える“本当の大切”があるのかもしれません。
目視と打音で、下水道の「健康診断」
下水道管内に入った私たちは、まず目視調査を行います。
ヘッドライトや投光器を使って管内を明るく照らしながら、壁面や床面の状態を一つひとつ丁寧に確認していきます。
ヒビ割れや腐食、漏水の跡、変形の有無などを見逃さないよう、数人のチームで分担しながら進みます。
必要に応じて、打音調査(コンクリートを軽く叩いて音の違いから内部の異常を調べる検査)も実施します。これは、目視で異常の兆候が見られた箇所を重点的に調べるための手法です。
また、内径が3,000mm以上の管渠点検の場合は、自走式のカメラを使い、安全に調査を行います。
このような点検は、異常が起きてからではなく、「壊れる前に気づく」ための重要な作業です。
まさに、下水道の“健康診断”――
皆様の安全な生活を守るため、今日も現場でプロの目と技術が働いています。
その先へーー静かに進む、プロの背中
足元のぬかるみに注意を払いながら、一歩、また一歩と奥へ進む。
水面に反射するライトの光が、わずかな希望のように管の中を照らします。
誰かに見られるわけでも、拍手をされるわけでもない――
それでも、彼らは黙々と、確かな目で異常の兆候を探し、異変のサインを見逃さないよう進み続けます。
この調査は、一日や一か所で終わるものではありません。
市民の皆様の暮らしを支える下水道が、これからも安心して使えるように。
そのために、今日もまた、そして明日もまた、
この暗く静かな管の中を、彼らは歩き続けます。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
水道部 下水道課
〒476-8601 愛知県東海市中央町一丁目1番地
- 建設
電話番号:052-613-7870 0562-38-6451 - 計画・維持
電話番号:052-613-7871 0562-38-6452 - ファクス番号(共通):052-603-6910