教育長のページ　令和2年8月

暑中御見舞い申し上げます

長期に渡った休業期間を終え、5月25日に学校を再開することができました。学校にも少しずつ日常が戻り始め、教室や校庭に子どもたちの元気な声と笑顔が戻ってきました。しかしながら、休業期間中の子どもたちのストレスが心配されましたので、市内小中学校では、早期に教育相談やアンケートを実施するなど、慎重に丁寧に様子を把握してまいりました。今後も子どもたちの心と体の状態に十分留意してまいります。保護者や地域の方々の御協力により、学校を再開することができましたこと、改めて感謝申し上げます。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大は引き続き懸念され、未だ予断を許さない状況が続いております。学校現場においては、児童生徒の下校後には消毒作業を行い予防に努めております。また、今年の夏は授業時間数確保のため、夏休みが短縮されました。暑い時期の学校生活は、熱中症が心配されます。そのため、給水や休憩を適宜取るなど熱中症対策にも十分留意してまいります。

小中学校以外ど経済的な影響を考慮し、修学の継続を支援するため、大学生等を対象に給付金を支給する取組を行っております。二つ目は、「市内大学新型コロナウイルス感染症対策交付金交付事業」です。大学では、感染拡大の防止に努めながら、将来を担う人材育成等に必要な教育活動や、大規模災害発生時における大学施設の利用等を行っていることから、市内大学(星城大学及び日本福祉大学)への支援を行いました。

また、文化芸術の面からは、6月13日(土曜日)を皮切りに、ひとづくりパートナーシップ協定を締結している名古屋フィルハーモニー交響楽団による「市民応援コンサート」が行われています。新型コロナウイルスの影響で演奏機会が減少した、名フィルによる優れた文化芸術を市民に提供することで、同楽団を応援するとともに、自粛生活で疲弊した市民の皆様の生活を応援しようと企画したものです。私たちの心を癒やし、活力を与えてくれる素敵な演奏を多くのみなさんに聴いていただければと考えています。

さらに、8月23日(日曜日)には東海市芸術劇場で、「東海市子どものオーケストラ第2回定期演奏会」を予定しています。こちらも名フィルのみなさんの協力を得て子どもたちが指導を受け、今回で2回目となる定期演奏会となります。前回から一段と技に磨きをかけて臨むと思います。夏空いっぱいに響く子どもたちの夢や希望にあふれた演奏をどうぞ楽しみにしていてください。

令和2年(2020年)8月
東海市教育委員会　教育長　加藤　千博