教育長のページ　令和元年8月

夏休みを迎えて

長かった今年の梅雨もようやく明けて、夏本番を迎えました。昔は、夏休みというと、子どもたちは、海や山で真っ黒に日焼けして一回りたくましくなったと感じたものでした。子どもたちにとって、学校はもちろん大切ですが、それ以外の経験もたっぷり味わわせたいものです。

さて、夏休みに入った7月25日に、米沢市より14名の中学生のみなさんをお迎えしました。今年で15回目となる米沢市との中学生親善交流事業です。今年、本市は50周年という記念の年ですが、米沢市は130周年、そして上杉鷹山公の入部250年(藩主としてお国入りして250年)というメモリアルイヤーでもあります。米沢の中学生は、平洲記念館や日本製鉄名古屋製鉄所、名古屋城等の見学を通して、本市の中学生と交流を深めました。表敬訪問で、米沢の中学生が「到着したとき大勢のみなさんに出迎えていただき、ありがとうございました。みなさんに歓迎していただき、敬師の像を思い出して、胸が熱くなりました。」と挨拶を述べていました。平洲先生や鷹山公を敬愛している気持ちがよく伝わってきました。また、姉妹都市との交流と言えば、8月4日(日曜日)には「国内姉妹都市スポーツ交流大会」が開催されます。米沢市、釜石市、沖縄市の中学生と東海市の中学生がバスケットボールを通して交流し、親交を深めてくれることを期待しています。

その他にも8月は、イベントが目白押しです。8月4日(日曜日)は、「第15回嚶鳴祭フィナーレ」が、東海市芸術劇場の大ホールで開催されます。「爽やかな明日へ」というタイトルで、若者たちによる創作ミュージカルが披露されます。最後の舞台にかける出演者の熱意を感じていただけましたら幸いです。8月9日(金曜日)は東海市芸術劇場、ユウナルステーション、大屋根広場で、「第3回東海市ものづくり道場」が開催されます。東海児童合唱団の歌声に始まり、サイエンスショーやからくり教室、各種体験コーナーが皆様をお待ちしています。8月25日(日曜日)は東海市芸術劇場で「東海市子どものオーケストラ第1回定期演奏会」も開催されます。これまで名古屋フィルハーモニー交響楽団のみなさんの協力を得て、子どもたちが指導を受けてきました。どんな演奏を披露してくれるのか、たいへん楽しみにしています。東海市子どものオーケストラは、サポーターも募集しており、「東海市子どものオーケストラ育成基金」という名称で寄付を募っています。子どもたちと一緒に、未来に夢と希望をみるお気持ちで、この基金にご賛同、ご協力いただけましたら幸いです。

この夏の事業やイベントをいくつかご紹介させていただきましたが、子どもたちや皆様にとって、この夏が健やかで実りある季節となることを願っております。

令和元年(2019年)8月
東海市教育委員会　教育長　加藤　千博