教育長のページ　令和元年12月

11月15日、16日の2日間、岐阜県の大野町で、第13回となる「嚶鳴フォーラムin大野」が開催され、参加してまいりました。嚶鳴とは、孔子の詩集「詩経」にルーツをもつ言葉です。鳥が仲間を求めて鳴き交(か)()うという意味ですが、転じて、仲間を求めて共に学び、成長し合う姿を表していると言われています。細井平洲先生が江戸で開いた塾もこの名を冠した「嚶鳴館」でした。嚶鳴フォーラムは、研修を通して、参加する自治体相互の交流と連携を図ります。今年度は、14自治体の市町長、教育長、職員、市民を迎えての開催となりました。

この嚶鳴フォーラムの根底には、ふるさとの先人を通して、まちづくり、人づくり、心そだてに生かそうという思いがあります。全国各地の自治体が一堂に会して、先人の知恵や経験から普遍的な人間の英知を再発見し、よりよい地域づくりへの道を学び、実践していこうということで、姉妹都市である米沢市や沖縄、釜石市も嚶鳴協議会の仲間です。今後も姉妹都市のみなさまと手を携えながら、まちづくり、人づくり、心そだてを続けていきたいと思っています。

ところで、11月2日、3日には、「東海秋まつり」の一つとして、「東海市文化祭」を開催いたしました。市制50周年記念となる今年度は、装いも新たに、東海市芸術劇場を会場として開催いたしましたところ、絵画・書道の他、693点という多数の作品の出展と多くの市民のみなさまの参観を得ることができました。当日は天気にも恵まれ、まさに文化の秋満喫の2日間となりました。

早いもので、12月となりました。8日には50周年記念、東海市ハーフマラソンが開催されます。ハーフマラソンは本市にとって初めてのチャレンジであり、実行委員のみなさまとともに職員総出で準備しております。太田川駅周辺を発着とする、南北に長い東海市の北半分を走るコースとなっており、当日はマラソンコース走行のため、交通規制が実施されます。周辺住民のみなさまや通行されるドライバーの方々にはご不便をおかけいたしますが、何とぞご理解とご協力をお願いいたします。

また、15日(日曜日)には、47回東海ヤングフェスティバルが芸術劇場、太田川駅西広場で開催されます。最後のヤンフェスです。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

令和元年(2019年)12月
東海市教育委員会　教育長　加藤　千博