教育長のページ 令和6年9月
市内の小中学校では夏休みが終わり、2学期を迎えました。
夏休みには、中学生の米沢市との親善交流や、小学生の釜石市との親善交流をはじめとして、様々な事業を実施しました。
このうち、中学生の米沢市との親善交流は、7月25日(木曜日)から3日間、米沢市の中学3年生の代表生徒を東海市に迎えて行いました。両市の子どもたちは交流を深めながら、平洲記念館や日本製鉄、しあわせ村の嚶鳴庵や太田川駅西側の「対面の像」などを見学するとともに、上杉鷹山公と細井平洲先生について学ぶことを通して、師弟の繋がりの深さや米沢市と東海市のかかわりを改めて知る機会となったようです。また、様々な活動の中で、東海市の子どもたちが米沢市の代表生徒を懸命にもてなす姿は、「先施の心」や「恕の精神」にあふれており、これまでに培ってきたことが実践につながっているのだなと感じたところでございます。
そして、小学生の釜石市との親善交流は、8月21日(水曜日)から3日間、東海市の小学6年生の代表児童が釜石市を訪問しました。釜石市では、鉄の歴史館やいのちをつなぐ未来館、鵜住居復興スタジアムなどを見学し、鉄の歴史や、東日本大震災で被災した状況をもとに、普段から災害に対して備えておくことの大切さや避難するときの心構えなども学ぶことができました。また、釜石市立唐丹(とうに)小学校を訪れ、6年生の児童と交流をするとともに、お互いが行っている防災訓練の内容についての意見交換もしましたが、どの活動においても、学ぶときは真剣に学び、楽しむときはとことん楽しみ、自分が決めた今回の親善交流での目標を達成しようと努めていました。なお、子どもたちからは、「唐丹小学校の子から学んだ防災訓練の大切さを、自分の学校の子に伝えたい。」という声が多く聞かれ、とても頼もしく思いました。
最近はインターネットなどによって、地球上のどの地域のことであっても、どんなことであっても、すぐに情報を得ることができるようになっています。もちろん、米沢市についても、釜石市についても、ネット上には数えきれないほどの情報があふれています。では、なぜ本市が毎年、子どもたちを派遣したり、迎え入れたりしながら姉妹都市との親善交流を続けてきているのかといいますと、これは、やはり、実際にその場所へ行って、そこにいる人々とかかわることが、お互いを理解するうえで何よりも大切であり、それは平和な世界を築き上げていくうえでとても重要なことだからであると考えています。だからこそ、この親善交流事業をこれからもさらに充実させていきたいと願っています。
令和6年(2024年)9月
東海市教育委員会 教育長 鈴村 俊二
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