教育長のページ　令和5年6月

子どもたちの未来を支える学校に

　6月に入りました。5月末に梅雨入りの発表がありましたが、市内の小中学校では運動会や体育祭が開催され、子どもたちの輝く笑顔を眩しく、そして嬉しく感じております。

　さて、学校において子どもたちの未来を支える力を養うためには、教員の授業力・教師力の向上が欠かせません。東海市では、教員の力量向上を目指したさまざまな事業を行っております。4月には、新しく教員になった人や、経験の少ない教員を対象とした研修会を実施してまいりました。市内の教科指導に優れた教員と互いに学び合う機会を設定するなど、多くの子どもたちにとって「わくわくする楽しい授業づくり」や、充実した学校生活を目指した研修会を計画しております。

　また、子どもたちの心身の健康そして、命を守るための保健安全研修を毎年開催しております。今年度は、「アナフィラキシーへの対応」をテーマにアレルギー科の医師を講師にお招きし、研修会を実施しました。研修会では、アレルギー症状の理解やエピペン使用の実際等の講演を聞き、エピペンの実射体験を行いました。市内の養護教諭をはじめ、アレルギーをもつ児童生徒の担任が一堂に集まり、アナフィラキシーの具体的な症状についての知識と「迷ったらエピペンを打つ」という講師の言葉から子どもたちの大切な命を預かっているという責任感と危機管理意識を高める機会となりました。

　学校では、教員自身の力量向上に向けた努力を怠らず、子どもたちが心身ともに安心安全に学校生活を送ること、自分自身で未来を切り開くことのできる力を育むことを大切にして、教育活動に取り組んでまいります。

令和5年(2023年)6月

東海市教育委員会　教育長　加藤　千博