教育長のページ　令和5年4月

令和5年度が始まりました。

小中学校では、昨年度は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けながらも、これまで延期・中止されていた教育活動が徐々に実施できるようになり、校内外で子どもたちの笑顔や歓声が溢れていました。

2月には、3年ぶりに小学生米沢親善交流事業が行われ、各校の代表が姉妹都市の山形県米沢市を2泊3日の日程で訪れました。

現地の「雪ん子少年団」との交流では、雪国に住む人々の生活の一部にふれ、米沢の人々の知恵と工夫と努力を知ることができました。また上杉博物館や羽黒神社、普門院を訪問し、細井平洲先生の教えを実践した上杉鷹山(ようざん)公の改革の実際を見たり聞いたりして学習を深めることができました。そして、米沢市の多くの方が、平洲先生のことを大切に思い、東海市との交流を楽しみにされていることを感じた3日間となりました。

子どもたちが、訪問を通して学んだり考えたりしたことをぜひこれからの生活に生かして、平洲先生の教えである「学思行相須つ」を実践する姿を楽しみにしています。

中学3年生は、今年度も修学旅行で米沢市を訪れます。今後も長く交流の輪が広がることを願っています。

さて、昨年度末に東海市立中学校「制服&ボタン」デザイン総選挙が各校にて行われ、制服とボタンのデザインが決定しました。

制服のボトム柄には、検討委員会での代表生徒の意見を取り入れた「東海市らしさ」が表現されています。ベース色のグレーに東海市のカラーと公園の「緑」、市の花であるサツキや洋ランの「ピンク」が反映されており、また、ボタンも「サツキ」をモチーフとしたデザインに決まりました。

新制服は令和6年4月から導入され、現行の詰襟・セーラー服と新制服の3つの中から選んで着ることができます。また新制服のボトムスには、スラックス・スカート・キュロットを導入します。

令和4年度の検討委員会では、季節の変化に応じて自身で調節しやすい制服、機能性や多様性等を考慮した個の実態に合わせた着心地のよい、活動しやすい制服を目指して、アンケート結果をもとに代表生徒と協議してきました。

そうした声がようやく形となってきたことを嬉しく思います。

なお、今後、新制服は市役所等に展示して市民の方たちに広くご覧いただけるように予定しております。

本年度も東海市の教育活動にご支援の程よろしくお願いいたします。

令和5年(2023年)4月
東海市教育委員会　教育長　加藤　千博