教育長のページ 令和7年9月
市内の小中学校では夏休みが終わり、2学期を迎えました。
夏季休業中には、中学生の米沢市との親善交流や、小学生の釜石市との親善交流をはじめとして、児童生徒を対象とした様々な事業を実施しましたが、市内小中学校の教職員についても、力量向上を目指した研修会を毎年実施しておりますので、その一部を紹介します。
1つ目は、「タブレット端末活用研修会」です。
学習指導要領では、子どもたちの情報活用能力を育成したり、ICTを適切に活用した学習活動を充実させたりすることが求められています。
これを受けてこの研修会では、タブレット端末を活用した授業について、受講する教員が児童生徒役になり、実際にタブレット端末を操作しながら学びました。
受講する教員からは「授業での具体的な活用場面が思い浮かんだ」「タブレットの機能を上手に活用することで、子どもたちが自分の考えや意見に対して先生や他の児童から多くの反応がもらえるのはとても嬉しいだろうし、やる気につながると感じた」などの感想が見られ、2学期からの授業で活用できる実践的な研修の機会となったようです。
2つ目は、「いじめ・不登校対策研修会」です。
社会問題にもなっている「いじめ・不登校」への対応を、学校がスクールソーシャルワーカーと連携して行っていく手立てなどについて、具体的な事例をもとに学びました。
受講する教員からは「学校に配置されたスクールソーシャルワーカーが、家庭、学校、地域の橋渡しをすることによって、児童生徒が抱えている問題の改善に向けて支援する役割であることを理解することができた」「支援の必要な児童生徒に対して、スクールソーシャルワーカーと市役所のこども課や社会福祉協議会などの福祉機関や医療等の外部機関と連携し、支援策を考えていくことについて具体的なイメージをもつことができた」などの感想が見られ、教育と福祉等が連携してチームとして児童生徒を支援することの重要性について大きな示唆を得ることができたようです。
3つ目は、「マネジメント力向上研修会」です。
学年主任や各教科主任等の教職員を対象に、他の教員に対してリーダーシップを発揮する役割である「ミドルリーダー」として、同僚とよい関係性を構築するための対話や雑談の価値や、現場の課題を見極め、合意形成を図りながらチームとして課題解決を図ることの必要性について学びました。
受講する教員からは「ミドルリーダーとして、温かい学級づくり、職員室づくり、学校づくりに取り組んでいきたい」などの感想が見られるなど、自身の学校をよりよくしたいという思いの高まりが見られたようです。
4つ目は、「学習指導要領研修会」です。
本研修会では、受講する教員が主体的に考えたり、発言したり、聴いたり、そして聴いたことをもとにさらに考えたりするワークショップ型の研修会を通して、これからの学校でより求められる授業スタイル、学びのスタイルについて学びました。
受講する教員からは、「学習観についての価値観を変えるのではなく、自分の学習観の引き出しを増やすという考え方が共感できた。『児童生徒が学びやすい、考えやすい環境を!』という気持ちを大切に、時代と共に変わる新たな学びの価値観を楽しみながら、試しながらチャレンジしてみたいという気持ちになりました」などの感想が見られ、目の前の児童生徒に合わせた柔軟な教育の実現に向けての示唆を得ることができたようです。
我々教職員は、学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、教職生涯を通じて学び続け、東海市の学校教育の充実に向けて今後も邁進してまいります。
令和7年(2025年)9月
東海市教育委員会 教育長 鈴村 俊二
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